SSブログ

ねこだましい [book]

半年ぶりくらいに、本読んでます(-_-;)

猫だましい (新潮文庫)

猫だましい (新潮文庫)

  • 作者: 河合 隼雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 文庫




河合隼雄さんは、ご存知、心理学の先生なので、
猫とたましいって実は似てるんじゃないか?まぁ猫だましだけどね、という導入で始まるのだけど、
古今東西和洋問わず、お話に出てくる猫たちを柱に展開してるから、とっつきやすい。

長靴を履いた猫、宮沢賢治、鍋島猫騒動、日本の昔話、100万回生きた猫、
谷崎潤一郎、大島弓子も取り上げ、
ちらりと触れてるだけの作品含めると、猫でてくるものみんな網羅されてる?と思うくらい。
源氏物語も猫でてきてたのね。
(ついでにいうと、文庫の解説は、大島弓子さんの感想マンガ!エピソードにウルっときたー)

これだけ出てくると。そうです。取り上げてる作品、読みたくなります・・・。

ゲド戦記で有名な、ル・グウィンの「空飛び猫」、
ポール・ギャリコの「トマシーナ」、さっそくチェックしちゃいました。

何を読んだらいいか、迷ってるヒトの読書案内にもなりそうですが、
ちゃんと、猫に絡めた、心理にとどまらない鋭い社会分析が盛り込まれていて、はっとさせられます。
(出版当時ニュースになった、某宗教や阪神淡路大震災の話題もでてきます)
特に、コレットの作品について述べた最終章は圧巻でした。

軽いエッセイとは言えないけど、猫と文学が好きな方には特にオススメしちゃうかも。

<おまけ>
ここまで書かれてると、河合先生って猫スキなのね、なんて思っちゃうのですが、
ご本人曰く、「好きでも嫌いでもない」とのこと。
でも、猫さんが寄ってくる体質で、勝手にひざ猫をする、と。
・・・これは絶対、猫スキですよね(笑) 
数年前に亡くなられたので、もう続編を読むことができないのが、とてもさみしいです。
nice!(27)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 27

コメント 7

hanamura

ラジオで、短歌、俳句、川柳に、猫や動物を登場させると、受け手がその動物を好きか嫌いかで、違ったものになってしまう!というような注意?を聴きましたがぁ…猫好きは、そんなの気にしないだろうなぁ。
猫本は配偶者様のテリトリーで、私はオコボレを読むのです。さっそく買わせよう!イヒヒ!これは面白そうだ!
by hanamura (2011-05-29 11:47) 

あーる

面白そう! 早速図書館に予約してみよう!
いい本を紹介していただきました。
by あーる (2011-05-29 17:47) 

タッジーマッジー

>hanamuraさん
特に爬虫類とか両生類とか、キライなひとはすごくキライ、
ってもの、そうかも知れませんね。
作品に入れると風景として捉えられる方のが多いとは思うけど、
作者の意図とは違って捉えられることはあるかも。

>あーるさん
読みやすい本ではあるので、
あーるさんなら1日で読めちゃうかもです。
by タッジーマッジー (2011-05-29 18:23) 

すがめ

河合隼雄ファンなので読みましたよ♪
ギャリコは中学の頃読んだかな?
文学少女だったすがめ~、でも理系だったの~!
by すがめ (2011-05-30 09:06) 

タッジーマッジー

>すがめさん
読みやすいいい文章書かれる方ですよね。
ギャリコはいくつか読んだのですが、実は苦手で(^_^;)
私も理系だったけど、文学好きで、日本文学の講義もとってました。
専攻の必修クラスより、成績よかったかも?
by タッジーマッジー (2011-05-30 13:10) 

じゅりあん

ギャリコは「雪のひとひら」しか読んだことが
ありません。
他にもたくさん作品があるんですけどねぇ。(^_^;)
by じゅりあん (2011-06-01 19:22) 

タッジーマッジー

>じゅりあんさん
雪のひとひらが一番有名かなー。
猫好きな作家で、猫関係の本、すごくたくさん書かれてるんですよ。
でも、私も殆ど読んだ事ない^_^;
by タッジーマッジー (2011-06-01 20:53) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ベッド七景すみっこちゃん ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。