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バイバイ、ブラックバード [book]

仕事が変わってヘロっていたりする関係で、
読みたい本はあるのに積読が続く日々。
そんな私の読書エンジンをかけるのはやっぱりこの方。



バイバイ、ブラックバード

バイバイ、ブラックバード

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2010/06/30
  • メディア: 単行本



2009年-2010年にかけ、「ゆうびん小説」として、1話につき50名に届けられていた小説を、
書き下ろしの最後の1話を加えて発行されたものです。
この企画自体は知ってたのだけど、続きが読めないのは待ちきれないなぁー、
と応募を断念していて、今回の単行本化を楽しみにしていました。

10人のつきあってた女性と順番にさよならしていく、
太宰治の遺作「グッド・バイ」へのオマージュという感じの作品で、
ある事情から、奇妙な相棒といっしょに5人の女性とバイバイしていくお話。
「バイバイ・ブラックバード」は、実際にある曲名です。
(聴いたことはないけど、たぶん、伊坂氏のシュミからジャズの曲みたいです)

なんだよ。5股の話かよ。
とか思ってはイケナイ!
1編1人エピソードで1話の中でキレイに円を描くところはさすがストーリーテラー。
ある事情がなんなのか、はっきりさせないもやもや感はあるものの、
とにかくキャラが立っている!(伊坂氏の作品はそこも魅力)
相棒は、マツコ・デラックスか?なんてイメージしたりして、
キャラが楽しいのが大好きな私としては、クスクスニヤニヤしながら一気に読了です。
こんなヒトたちいないよな。荒唐無稽感たっぷりなんですけど、
いんなヒトたちいたらいいよな、とちょっとうらやましくなってしまう本です。

太宰治の「グッド・バイ」を収め、「バイバイ、ブラックバード」の裏話を収めた本も出ています。
暗くてうじうじっとして意味不明に思えてしまう作品が多い太宰治ですが(ゴメンナサイ!)、
「グッド・バイ」は明るい作品のようなのでこちらも読んでみたくなりました。


グッド・バイ (新潮文庫)

グッド・バイ (新潮文庫)

  • 作者: 太宰 治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 文庫



「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために

「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2010/06/30
  • メディア: 単行本



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コメント 7

あーる

伊坂さんの本は、面白そうなんですが、図書館での順番待ちが長いです。
人気だもんねえ。
でも、早速予約を入れてみます。
by あーる (2010-07-19 08:38) 

Rosa

初めて知ったので、
読んでみたいです!
by Rosa (2010-07-19 12:38) 

タッジーマッジー

>あーるさん
そうそう。あと東野圭吾さんとか。
図書館の本棚ガラガラですよね。

>Rosaさん
出たばかりなので、きっとヒラ積みになってると思います。
最近作風変わりましたが、
これは旧作風作に近い雰囲気ですよ。

by タッジーマッジー (2010-07-19 16:56) 

ねこ大臣

5股!?気になる、気になる~!
最近、図書館ご無沙汰なので、記事を読んで出かけたくなりました。でも・・・夏休み中は、走り回り、騒ぐ子供も多いので苦手かな。
by ねこ大臣 (2010-07-20 09:26) 

タッジーマッジー

>ねこ大臣さん
5股とかいっても、全然いやらしくない、
むしろいいヒト感たっぷりですよ。
夏休みの図書館は、受験勉強室になるか、
子ども部屋になるかどっちかですよね。
by タッジーマッジー (2010-07-20 12:42) 

あんず-M

少し仕事が一段落しましたので、また本を読み始めました。伊坂さんの「砂漠」です。まだ真ん中くらいなんですが、これからどんな展開を見せてくれるか楽しみ~。^^
by あんず-M (2010-07-26 00:15) 

タッジーマッジー

>あんずーMさん
つい最近、文庫本化されましたよね。
伊坂さんにはめずらしく青春小説っぽい感じかも。
by タッジーマッジー (2010-07-26 09:14) 

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