しいちゃん日記／群ようこ

あーこのヒト、文章おもしろくて、スゴイ猫好きだったなー、
と思い出し、つい買ってしまいました。

しいちゃん日記 (角川文庫)

• 作者: 群 ようこ
• 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
• 発売日: 2010/01/23
• メディア: 文庫

隣のおじいちゃん猫が「ビー」ちゃんで、
妹分として従ってほしいから「しい」ちゃんです。
１９歳を過ぎて老化が目立つ、おっとりおじいちゃんシャム猫と、
ずぶ濡れだったのを救われた、おてんば女王様の白黒ぶち猫のエピソードが中心で、
地域猫さんのお話が少し。

猫を飼ったことのあるヒトなら、あーコレあるある！と、
みごとなまでの群さんの、「ネコにやられた」ぶりにニヤリとしてしまいます。
同時に、かわいいけれど、待ったなしで、大変～！
な思いをしてるのはどこもいっしょだなぁと、ちょっとほっとしたり。
猫ではないですが、コドモが生まれて、
育児体験本やマンガを読みたくなる気持ちがちょっとわかりました。

後半は、ビーちゃんの介護の話もたくさんでてきます。
老猫になるときれいなことばかり言ってられないわけで、
介護の心構えに身がひきしまる思いがします。

そして、お別れの話も。
お涙頂戴では決してなく、ありのままの、泣いたり、笑ったり。
なので、むしろ勉強させてもらう気持ちで読んでたのですが、
お別れした後、ビーちゃんとしいちゃんの仲良く写った写真に、
「じじい、好きだったのににゃー」と吹き出しつけたところでは、
思わず号泣してしまいました。
猫はしゃべったりはできないから、擬人化するなといわれることもあるけど、
ヒトと同じに、悲しんだり、喜んだりしてるのは間違いないのです。

タグ：しいちゃん日記 群ようこ

コメント 4

ステキですね～。こういう本読みたいな。と、amazonに行ってしまい、「チャンネルはそのまま」の２が出ているのに気づき、ついでに「猫と女たち」もクリックしちゃいましたぁ～。。。届くの楽しみ～。^_^
by あんず-M (2010-02-09 21:21) 

＞あんずーMさん
前から思ってたのですが、あんずーMさん、
いろんな本をたくさん読んでらっしゃいますよね。
佐々木倫子さんがこんなの描いてるとは知りませんでした。
コネタが利いてて面白いんだろうなー。
私も読みたくなっちゃいましたよー。
by タッジーマッジー (2010-02-09 22:11) 

そんな猫漫画があったのですか。
私も本屋に行ってみようかな。
猫漫画って猫好きが書いているから
思わずひとりで「そうそう」と言ってしまいますよね。
by んたこちゃん (2010-02-09 22:54) 

＞んたこちゃんさん
これはエッセイですよ。猫マンガにもいい作品たくさんありますよね。
by タッジーマッジー (2010-02-10 07:38)