オー!ファーザー [book]
「ゴールデンスランバー」から、伊坂幸太郎さんは変わってしまいました。
その後の本も読み続けたのだけど、正直、ちっともおもしろくない。
「もう、伊坂幸太郎はやめよう」、と思ったのに、この本を買ったのは、
これが、伊坂幸太郎、第一期のラストの作品だったから。
新聞連載された後、ずっと単行本化が待ち望まれていた作品です。
ご自身も触れられてるけど、「ゴールデンスランバー」からは第二期。
意図的に小説のタイプを変えられてたんですね。
父親が4人いる高校生男子の話なんていう妙な設定なんで、どうかな?
とちょっと心配だったのだけど、まったく、心配無用でした。
4人の父親のキャラがたっていて、
登場人物の会話のかけあいがくすくす笑えておもしろくて、
その辺は「陽気なギャングが地球を回す」を思わせます。
伊坂作品のそういうとこに興味がないヒトもわりと好評な、
「ラッシュライフ」の要素もバッチリ効いていて、
あちこち張ってる伏線が、どんどんつながってくあたりは見事。
でも、いつもよりまとまりがイマイチだったかなーというのがやや残念かな。
たぶん、これが私にとっての伊坂作品のラストになると思うけど、
最後にとても楽しませてもらえました。
伊坂幸太郎さん、、、読んだことないですぅ~。
でも記事を読ませてもらったところ、面白そうですね♪
第一期作品がオススメですね?
今度本屋さんで探してみま~す!
by ばず母 (2010-04-16 17:40)
>ばず母さん
「死神の精度」「アヒルと鴨のコインロッカー」
「重力ピエロ」が私は好きです。
ちょっと暗くてあったかい話です。
でも、初めての方にオススメするなら、
おもしろいの好き→「陽気なギャングが地球を回す」
ミステリっぽいの好き→「ラッシュライフ」
かなー。
by タッジーマッジー (2010-04-16 18:39)
ワタシも買いました!でも、同時並行読みなので、まだ読み終わってません。。。T_T; しかも、偶然ですね(意図的ではないのですよ)「陽気なギャング・・・」と並行読みしていて、あれ~似ている作品だよ~って、ちょっと混乱して読んでますよ。。。^_^;
そうなんですね~。ワタシも「アヒルと鴨・・・」も「重力ピエロ」も好きで、映画も見ました。(両方とも映画が先だった)突然「オーデュポン・・・」の主人公が出てきたり、探偵(?)さんが出てきたり、いろいろ読むと楽しいですが、第一期は終わりですかぁ。。。
でも、ワタシはまだ全部読んでいないので、次は「死神の精度」を読んでみますね。^_^)v
ところで、ワタシは「重力ピエロ」は映画の方が面白かったです。タッジーマッジーさんはいかが思われました?
by あんず-M (2010-04-17 11:55)
>あんずーMさん
陽気なギャング、と並行読みは、
結構、ごっちゃになりそうですなぁ。
特に、鷹さん、悟さんキャラ。
伊坂作品はどっかでつながってるので、通しで読むと、
あ、このヒトでてきたぞ、って楽しめますよね。
(同名似キャラじゃなく、初期キャラ設定そのままで出てくるし)
「重力ピエロ」は、映画の出来がすばらしかったと思います。
ミステリ的には、本のがよいと思いますが、
家族愛、という点では、断然映画ではないでしょうか。
ちなみに「死神の精度」の映画は、ややがっかりでした。
by タッジーマッジー (2010-04-17 18:32)