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夜市 [book]

帯を見て本を買う人が増えてるらしい。
この本にも、
「日本ホラー小説大賞受賞作」!
デカデカと書いてありました。

ヒネクレモノなんで、お墨付き文句を見ると、つい逆行しちゃうんですよね(-_-;)
さらに怖いのイヤ!というちょっぴりの(?)臆病心もあって、ずっと遠慮していました。
でも、どうやら苦手のホラージャンルの中に、私の好きな不思議ワールドがあるらしいと気付いて、
誘惑に負け、とうとう買ってしまいました。

予想通り、ホラーというよりファンタジーでした。
欲しいものはなんでも売っている「夜市」、
どこにでも通じてるけど、普通は行けない、妖しげな者たちが通る「風の古道」、
の2編を収録。

「夜市」は、全然雰囲気が違うけれど、寓話の「三つの願い」を思い出しました。
なんだって買える「夜市」には、生涯、3回も行くことができるのに、
結局、本当に欲しいものは、手に入らないらしい。
ホラーだぞ、って気負いがあるのか、
違和感ある言葉使いや、無理な展開が多少気になるかな。

「風の古道」は、不思議な世界が現実世界とパラレルに存在するという、
ファンタジーの王道がテーマ。
でも、”日本に古来からある道”にその世界を求めたとこが面白い。
今でも古道があるから、ときどきふっと迷い込んだ人間が神隠しにあったり、
悪用して迷宮入り事件が起きたり、妖かしが見えたりするのかな。

基本、おっかない&気持ち悪い話は苦手なんで、
ホラーは当分手を出さない予定だけど、
たまには、ババ抜き感覚で試してみるのもいいかも、なんて思った一冊でした。
(ついでに言うと、逆に、この帯のせいで、読者減らしてるよな)

夜市

夜市

  • 作者: 恒川 光太郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2005/10/26
  • メディア: 単行本


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