夏目友人帳/花よりも花の如く/翁 [book]
妖しのお話って好きなんです。
特に、各地・各国の風土に根ざす、フシギなものたちの話が好き。
なので、昔話に根っこを持たない、
イメージで名づけられた妖怪がでてくるコチラの作品は、
ちょっとどーかなー、なんて思ってたのですが、
「にゃんこ先生」にやられて、DVDそして原作に手を出してしまいました。
主人公の亡き祖母「夏目令子」が、
妖怪たちと勝負し、負けた妖怪に名前を書かせた遺品「友人帳」。
祖母と同じように妖怪を見ることのできる、孫の「夏目貴志」が、
少しづつ妖怪たちに名前を返しながら、
「友人帳」と関係のある妖怪も、関係のない妖怪とも、交流を深めてゆく物語です。
妖怪にとっちゃぁ、言う事を聞されるためのハタ迷惑な「子分帳」なんだけど、
少女時代孤独だった「令子」にとっては、大事な「友人帳」なのだと、
だんだんわかってくるのがとても切ない。
そして同じように、両親を早くに亡くし、孤独な「貴志」だけど、
妖怪だけじゃなく、人と、少しづつつながりができてくるのがうれしい。
妖怪たちや優しい人たちの、「言葉ではないあたたかい想い」が、
「言わなければ、行動しなければ、伝わらないこと」があるんだと教えてくれます。
不覚にも、何度も泣いてしまった。
私の今まで読んできた妖怪ものとはちょっと違うけど、
なかなかステキな作品でした。
TVでアニメ化され現在4シーズン目(原作をある程度の区切りに分けている)、
DVD化もされています。
アニメも原作に忠実なので、イメージが崩れることはないです。
***************************************************************************
もう10巻にもなるのに、まだ記事書いたことなかった…。
当然、日本の不思議がでてくる、狂言、能、歌舞伎なんかも好きなのです。
こちらは、若い能役者の成長ストーリーなのだけど、
作者が、能の勉強を頑張ってしてらして、
「能」ジャンルからは「プロ」でない立場から描かれてるので、
なかなかお能の勉強になります。
各話がお能の題目からとられてるので、
「こんな作品あるんだ」とか、「こんなの観てみたい」と思ったり。
あと、成田作品に共通なのだけど、
すれ違ったり近づいたりしながら、言葉の表や裏を読んでく人間模様の描き方が、
とても好きです。
***************************************************************************
能のお題目なのに、源氏物語ベースで、陰陽師もでてくる?!
っていうので、読まずにいられなかったのがコチラ。
源氏物語の「葵」がメインで、「夕顔」がチラリなのかな。
(源氏物語、チラ読みしたことしかないので、すみません、よくわかりません)
かつての恋人「六条御息所」が生霊となって、
「夕霧」を妊娠中の奥さん「葵の上」を祟る部分のお話を、
ちょっと安倍清明風の「光源氏」と、陰陽師「蘆屋道満」が解決してく話。
ギリシャ神話、仏教、密教、キリスト教等に出てくる話も絡んできて、
なかなか面白かった。
厳密には源氏物語とはいえないかもだけど、ほんと、獏さんぽい、源氏物語。
夢枕獏さんの「陰陽師」で、
脇役・悪役が多い「蘆屋道満」がメインなのもうれしい作品でした。
特に、各地・各国の風土に根ざす、フシギなものたちの話が好き。
なので、昔話に根っこを持たない、
イメージで名づけられた妖怪がでてくるコチラの作品は、
ちょっとどーかなー、なんて思ってたのですが、
「にゃんこ先生」にやられて、DVDそして原作に手を出してしまいました。
主人公の亡き祖母「夏目令子」が、
妖怪たちと勝負し、負けた妖怪に名前を書かせた遺品「友人帳」。
祖母と同じように妖怪を見ることのできる、孫の「夏目貴志」が、
少しづつ妖怪たちに名前を返しながら、
「友人帳」と関係のある妖怪も、関係のない妖怪とも、交流を深めてゆく物語です。
妖怪にとっちゃぁ、言う事を聞されるためのハタ迷惑な「子分帳」なんだけど、
少女時代孤独だった「令子」にとっては、大事な「友人帳」なのだと、
だんだんわかってくるのがとても切ない。
そして同じように、両親を早くに亡くし、孤独な「貴志」だけど、
妖怪だけじゃなく、人と、少しづつつながりができてくるのがうれしい。
妖怪たちや優しい人たちの、「言葉ではないあたたかい想い」が、
「言わなければ、行動しなければ、伝わらないこと」があるんだと教えてくれます。
不覚にも、何度も泣いてしまった。
私の今まで読んできた妖怪ものとはちょっと違うけど、
なかなかステキな作品でした。
TVでアニメ化され現在4シーズン目(原作をある程度の区切りに分けている)、
DVD化もされています。
アニメも原作に忠実なので、イメージが崩れることはないです。
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もう10巻にもなるのに、まだ記事書いたことなかった…。
当然、日本の不思議がでてくる、狂言、能、歌舞伎なんかも好きなのです。
こちらは、若い能役者の成長ストーリーなのだけど、
作者が、能の勉強を頑張ってしてらして、
「能」ジャンルからは「プロ」でない立場から描かれてるので、
なかなかお能の勉強になります。
各話がお能の題目からとられてるので、
「こんな作品あるんだ」とか、「こんなの観てみたい」と思ったり。
あと、成田作品に共通なのだけど、
すれ違ったり近づいたりしながら、言葉の表や裏を読んでく人間模様の描き方が、
とても好きです。
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能のお題目なのに、源氏物語ベースで、陰陽師もでてくる?!
っていうので、読まずにいられなかったのがコチラ。
源氏物語の「葵」がメインで、「夕顔」がチラリなのかな。
(源氏物語、チラ読みしたことしかないので、すみません、よくわかりません)
かつての恋人「六条御息所」が生霊となって、
「夕霧」を妊娠中の奥さん「葵の上」を祟る部分のお話を、
ちょっと安倍清明風の「光源氏」と、陰陽師「蘆屋道満」が解決してく話。
ギリシャ神話、仏教、密教、キリスト教等に出てくる話も絡んできて、
なかなか面白かった。
厳密には源氏物語とはいえないかもだけど、ほんと、獏さんぽい、源氏物語。
夢枕獏さんの「陰陽師」で、
脇役・悪役が多い「蘆屋道満」がメインなのもうれしい作品でした。